「アミ、小さな宇宙人」 エンリケ・バリオス
この本は小林久美さんのメルマガで知り、興味を持ったので図書館で借りて読んだ。
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■■お役立ち情報 「アミ、小さな宇宙人」by エンリケ・バリオス
娘が親戚から贈られて夢中になって読んだ本ですが、「人とは・・・」という
なかなか深い問いかけに溢れた内容になっています。
著者はチリ人。今の地球人に必要なのは愛だよ!と小さな宇宙人のアミが
主人公の”ボク”に、冒険を通して教えてくれるお話です。
挿絵がさくらももこで、奥付をみるとなんと2000年が初版で2009年
には23刷りになっているので驚き!(徳間書店刊行)
いくつもの言語に訳されているそうです。
私は途中途中、休憩しながら読まないと何となく「もう、わかったよ〜」と
お腹がいっぱいになる感覚があったのですが(笑)、大人も子どもも色々と
考えさせられる一冊ではあります。
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子ども向けとはなっているが、一番読んでもらいたいのは大人たちなのではないだろうか?
宇宙人は善良なものばかり、 争いはなき楽園 まるで天国のよう
世界がひとつになれない嘆き
「日本人はなぜ無宗教なのか」の主張と同じではないかと強く感じた
神はいる しかしそれは一神教ではなく 普遍的なもっとも大事なもの「愛」
これが宇宙共通の神である
そのことを訴える言葉がこれでもかこれでもかと繰り返される。
それでも物語の進展にのめりこまされる
これを楽しく読める人は
ここに出てくる愛の度数が700以上の人たちなのかも知れない。
以下は付箋をつけた部分を本のページの順に掲載した。
(表現は少々変えたり、はっしょったりしているがほぼ忠実に書き写している)
またさくらももこさんお挿絵はほんの少しだけ(4枚)しかなかったが可愛い宇宙
人をイメージするのに
役立った。それも引用しておく。
さくらさんの言葉
私は、良い宇宙人が出てくる本を探していた。
何か企んでいるようなイヤな宇宙人ではなく、もっと地球人に良い影響を与えてく
れるような、
精神レベルの高い宇宙人が出てくるような本を読みたいと思っていたのだ。
…
予想以上にものすごく良い本だった。
まさに、私の求めていたような内容が始めから最後までギッシリ詰まっていた。
この、清らかで明確で大切な物語が、ひとりでも多くの人々の魂に届きますよう
に。
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ほかの惑星(ほし)を侵略するのに必要な科学の水準に達する前に、必ず自分たちで、自分たちの
首をしめるようなことをしはじめるよ。
だって爆弾を作ることのほうが、宇宙船や円盤を作って、ほかの星を侵略するより
もずっと簡単なこと
だからね。ある程度の科学の水準に達した、でもやさしさや善意の欠けた文明
は、かならずその科学を
自滅するほうに使い出すんだ
…
ある世界の科学の水準が、愛の水準をはるかに上回ってしまった場合、せの世界は
自滅してしまう
愛とはつよさ、振動エネルギーであり、その効果は我々の機械ではかることができ
る。
もしある世界の愛の水準が低けりゃ、それだけその世界は、多くのひとが不幸
で、憎しみや暴力や分裂、
戦争などが多く、とても自滅の可能性の高い、きわめて危険な状態にあるんだよ。
アミは愛のないところに長続きする組織はあり得ないと言った。
われわれの想像する怪物は、われわれ自身の中にしか存在しないんだ。
それらを放棄しない限り、決して宇宙のすばらしさに到達することはできない…
起こらなかった問題やこれから決して起こりそうもない問題を心配して、頭を悩ま
せて生きていくのをやめて、
もっと「いま」というときを楽しむようにしなくちゃ、と言っているんだよ。
人生は短いんだ。もし現実に、なにかの問題に直面したときはそれに全力であたっ
て解決すればいいんだ。
起きもしない津波がいつか押し寄せてきて、われわれを全滅させるだろう、という
ようなことを空想して
心配しながら生きていくのが、賢明なことだと思うのかい。
この「いま」という瞬間を、こんな美しい夜を十分満喫しなかったら、それこそな
んとおろかなことだろう…
神は人間の形をしていない。かたちはなく、きみやぼくのような人間ではない。
無限の存在であり、純粋な創造のエネルギー、かぎりなく純粋な愛だ。
だからこそ宇宙は美しく善良で、とてもすばらしいんだ。
宇宙の法
文明世界の三つの基本的必要条件(地球はまだ未開世界)
1 宇宙の基本法を知ること。これを知って実行するように心がければあとの2つ
は簡単
2 世界の統一をはかること、たったひとつの政府をつくる
3 宇宙の基本法に基づいた組織づくりをすること
地球人が悪を克服しないうちに、われわれが生き延びることを手助けしたとした
ら、
地球人はすぐにほかの星を支配したり搾取したり征服したりするだろう…
でも、進歩した宇宙というのは、平和で、愛と親交に満ちたところなんだ。
宇宙の法とは「愛」である。
われわれは脳を2つもっている。
ひとつは頭。これは言ってみればコンピューターで地球人の知っている唯一なも
の。
でも胸にもうひとつ別の脳をもっているんだ。
目には見えないけれどちゃんと存在しているんだ。
こちらのほうが頭より重要。
われわれにとって、本当のインテリとか賢者というのは、この2つの脳の調和が取
れている
人のことを言う。
つまり頭の脳が胸の脳に奉仕するというかたちであって、多くの地球のインテリの
ように
その反対ではないということ。
知性の発達は、情緒の発達と調和をもって進んでいくべきなんだ。
(この度数が何度も登場、700度以上だと合格らしいが…)
好きということはひとつの愛のかたちだ。
愛がなければ楽しみもない。
意識がなくても同じことだ。
思考は人間の持っている可能性の中で三番目に位置する。
第一位は愛が占める……われわれはすべてを愛するように心がけている。
愛を持って生きるほうが、ずっと楽しく生きられるんだよ。
基本は愛。それが宇宙の基本法なんだ。
とても単純で、素朴で、しごくあたりまえのことのようであるけれど、これを体得
するのは容易ではない。
だからこそ進歩が必要となってくるんだ。進歩とは、愛により近づいていくことを
意味しているんだ。
もっとも進歩した人が、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。
本当の人間の大きさとは、ただ、その人の愛に度数によって決定されるんだよ…。
それを阻害する障害とは、エゴ。
自我、自己、うぬぼれ。
われわれ自身に対する間違った考え。
ニセの自分だよ。
ひとにエゴがたくさん育っていると、他人よりも自分がずっと重要だと考えるよう
になり、
人を軽蔑したり、傷つけたり、利用したり、他人の人生を支配する権利まであるよ
うに思い込んでくる。
エゴは愛が育つさいのの大きな障害になっているから、他人に対するいつくし
み、思いやり、あわれみ、
やさしさ、愛情などを感じさせにくくさせるんだよ。
地球の破滅はさけられないの?
それは地球人しだいだよ。統一して、国境をなくし、平等に、そして武器をなくし
て生きられるかどうかに
かかっているよ。
いいかい。進歩した世界には宇宙親交というものが形成されているんだよ。
すべてのひとはみんな、兄弟だし、友達なんだよ。
だれも迷惑をかけない限り、われわれの行き先は、まったく自由におこなわれてい
る。
なんの秘密もなければ禁止もない。
戦争もなければ、暴力もない。
暴力は未開文明に特有なもので、未開人の形成している社会の特徴なんだよ。
われわれのあいだには競争もなければ、だれも兄弟から抜き出ようなどといった野
心をもっている人はいない。
ただ、みん人生を健全に楽しむことだけを望んでいる。
そして人々を愛しているから、われわれの最大の幸福は、ひとに奉仕し、援助する
こと、そしてひとの役に立って
いると感じられることによって得られるだ。
みんな平和に対するはっきりとした認識を持っていて、創造者を愛し、いのちを与
えてくれたことに感謝し、
それを十分に満喫する。
人生とはわれわれにとって科学がどんなに発達しようと、とても単純なものなんだ
よ。
神は愛だからね。愛を感じ、体験する人が、神を感じ体験するひとなんだよ。
ひとを愛せる人が、ただ人の役に立つことを望むんだよ。
アミ、きみの宗教は?
ないね。いや、あると言えばあるかな。
よくわからないけど……宇宙の宗教 −− すべての進歩した宇宙の宗教とは、愛を
持っていきることにある。
だって愛は神だからね……それ以外、まったく信仰のシステムなど持っていない。
ひとつを除いてね。
愛が、基本的な宇宙の法だってこと。
宇宙の基本法は信仰ではなくて法なんだよ。
科学的にも精神的にも立証されていることなんだよ。
われわれにとって、科学と精神性(霊性)は同じことなんだ。
やがて地球でも科学が愛を発見したときには、同じようになる。
愛に基づいている、すべてのもの…
友情や夫婦
家族や組合
政府や国家
個人のたましい 人類のたましい
これらは、みな
堅固で確実で、
繁栄し、実を結び
こわれることを、知らない…
神は愛をたくさんもった人間なんかじゃない。
神は愛そのものなんだ、愛が神なんだよ。