「祖母の後ろ姿 −行持道環− 」
 
有吉 説志  新風書房


この本も香川県警のKさんからいただいたものである。
鍵山先生からのサインまで入れてくださった。
本当にありがたい。

                    

        




縁尋機妙は私の大事な言葉にしているが、この本のなかでも出てきて嬉しかった。





人生は縁により成り立っていることを加齢ととも噛みしめており、縁尋機妙の天分塾は講師をはじめ人材の宝庫と
思うようになりました。

⇒ 天分塾で鍵山さんと有吉さんは知り合ったようです。
  WEBで調べると一発で出てきました。

天分塾は1998年(H10)に
  「ひとりひとりの人生の輝きと創造に寄与する」
    ために開設された私塾です。

http://www.ne.jp/asahi/tenbun/juku/

いい言葉が載っているので少し引用しておく。

■天分塾の願い

  一人一天分(ひとり・いちてんぶん)
  一人一使命(ひとり・いちしめい)
  一人一人生(ひとり・いちじんせい)

   どこまでも主体的に
   どこまでも肯定的に
   どこまでも創造的に

    ひとりひとりの輝きを

■天分塾・3つの誓い
 
 1.一つでいい 一つがいい 小さな一つを やりつづけよう (行持)
 2.一つでいい 一つがいい 小さな一つの 願いをもとう  (心願)
 3.一つでいい 一つがいい 小さな一つの 実を結ぼう   (結実)


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鍵山さんから有吉さんへの言葉 H19.11.7
貴重なお教えをいただきましたので、致知誌を通して多くの人々にお伝えしました。
昔の人は、大切なことを分り易く教えられたようですね。
現代は学歴の高い人ほど、分かりにくい言葉で語ります。
有吉様のお祖母さまは、大学教授より尊い教育者でいらっしゃいました。
ありがとうございました。


⇒ 致知誌というものも関連して調べてみた。

http://www.chichi.co.jp/outline.html

人の生き方を探求する“人間学の月刊誌”です。

http://www.chichi.co.jp/human.html

そういえば北尾さんの「何のために働くのか」も、鍵山先生の「人間力を養う生き方」も
致知出版社の出版であった。



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戒名のときに教えられたこと
◎ 仏戒に従って生きていこうとする、その願いに生きるとき、いただくのが戒名

◎ 四恩
 残生は四恩に報いるべく、いかにささやかなことでも、他人のために尽くすことが自他共に幸せであると共に、
会社が世のため人のために役立つことができるなれば、社員の幸せであり、これがまた自分の喜びである。

 1 天地自然の恩
 2 国家社会の恩
 3 師恩友益の恩
 4 父母祖先の恩

◎ 二宮尊徳翁の3本柱
 「勤労・分度・推譲」

推譲がわからなかったので調べてみた。

WEB辞書で調べたら
【推譲】すい‐じょう
人を推薦して地位・名誉などを譲ること。「役職を後輩に―する」

ちょっと違和感があったので更に調べたら、
ちゃんとした論文をみつけたので引用しておく。

研究テーマ
「二宮尊徳の経済思想分度と推譲を中心に」?大花?幸子

u-air.net/social-science/theses/oohana.pdf

そのなかの言葉の方がピンとくる。
「推譲」は、他人をおしすすめて自分はゆずること。『広辞林』三省堂



○ これまでの数々の苦労、−− 夜学も、きつい仕事も、わたくしが「私」になるための、
まさしく「天からの贈りもの」であった。
「現世的に恵まれると、美も宗教もわからぬ人間となる。
何となれば、美も宗教も世に薄倖な人々に与えたまう天の恩恵だからである」
まさに森信三先生のこの言葉こそ、ズバリそのものと感じている。

⇒ 森信三先生も何度も登場するので調べてみた

致知出版社から本もたくさん出されている。
http://www.chichi-book.com/book/mori/0824.html


○ 修証義の教え
「生きよ生きとげることは、死にきることである」
「すでに受け難き人身を受け、遭いがたい真の教仏法に値(あ)う」

 1 心構えが変われば、行動が変わる
 2 行動が変われば、習慣が変わる
 3 習慣が変われば、人生が変わる

 ⇒ この言葉って仏教からきていたのか。知らなかった。
   松井選手が山下監督から教えてもらって大事にしていることばということで知っていたのだが。

○森先生の一日一語から

「死の覚悟とはいつ「死」に見舞われても「まあ仕方がない」と諦めのつくように、死に到るまでの一日一日を、
自分としてできるだけ充実した「生」を生きる他あるまい」

「この地上では、何らかの意味で、犠牲を払わねば、真に価値あるものは得られぬとは、永遠の真理である。
だからもしこの世において犠牲の必要なしという人があったとしたら、それは浅薄な考えという他ない。
だが犠牲は他に強要するものでは断じてない。かくして犠牲の重荷を負う本人自身には何らの犠牲の意識が
ないどころか、そこには感謝の念のともなうのが常である」

⇒ 有吉さんのおばあちゃんはまさにそういう人であった。

「幸福とは求めるものではなく与えられるもの。自分の為すべきことをした人に対し、天からこの世において
与えられるものである」

● 現代社会への批判
自分の足下の現実を自分の目で見ようとしないで、その上今生きていることの有難さに感謝せず、
「有生の楽しみ」を忘れて、未来の不安な面や他人のメガネばかりをかけてのぞいているのが
現代の情報社会であります。
「虚勢の憂い」があまりにも多すぎる今日、有生本来の生命の中心軸は、自己本来のバックボーンで
あるべきです。それが働かなくなると、人生がグルグルッと回って倒れ、どこへ行くかわからないのです。
自分の内面の不動のところを見つける努力をして、「おのれの分限はこのへんだ。おのれの分限分度のこの
枠組みだけは動かしてはいけない」というのが天分塾10年間で学び得た感想です。
ありがたく感謝しています。


◎ 人生の秋
最後に飾られていた、この言葉は非常に素晴らしいものであった。

人の価値は 今日に定まる
余命少なき一日は
若き日の 10倍の価あり
はげむべし 今を精一杯
秋の日々の人生

15で旅だち 人生の春
雨と嵐と 紆余曲折は
慢心予防の天のめぐみ
紅葉は春の花より趣あり
人のご縁に感謝の秋


以 上