「任侠梵鐘」

 今野 敏  中央公論新社


 

【内容紹介】
 義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本の元に、神社と寺の経営再建の話が持ち込まれる。
 テキヤが祭に露店を出せなくなったことを憂えていると、除夜の鐘がうるさいというクレームが…。
 『婦人公論.jp』連載を単行本化。

今野敏では異色のシリーズ。任侠と言っても非常に善人のメンバーが総ぞろい。
今回は警察のほかに市役所も登場して、やれ縁日でのヤクザ稼業の締め出しやあげくは鐘の音がうるさい
という苦情。困った神社とお寺の同時問題解決を、今回はほぼ親分一人で解決してしまった。
痛快な後味。

タイトルの意味がわからなかったが本を読んでわかった。
鐘をつくのは先祖の供養、お寺は心をいやす場所、その存在意義を改めて勉強させてもらえた。

Geminiの回答

「梵鐘」は「ぼんしょう」と読みます。

意味は、仏教寺院にある鐘のことで、鐘楼(しょうろう)という建物に吊るされ、撞木(しゅもく)と呼ばれる道具で打ち鳴らされます。

梵鐘は、時間を知らせたり、法要などの合図に使われたりします。また、除夜の鐘のように、人々の心を落ち着かせ、清める役割も担っています。

梵鐘の「梵」は、古代インドの言葉であるサンスクリット語の「ブラフマン」に由来し、「神聖な」「清らかな」という意味があります。

梵鐘は、仏教とともに日本に伝わり、日本の文化に深く根付いています。各地の寺院には、歴史や文化的な価値の高い梵鐘が数多く残されています。