超図解「デザイン思考」でゼロから1をつくり出す

  中野 明/著   学研プラス


     

【内容紹介】
  ヤフー、リコー、日立、ブリヂストンなど、各界のリーディングカンパニーが導入する画期的ビジネス創出法「デザイン思考」とは何か。
  どのように実践すればよいのか。その核心を、平易な文章と豊富な図で解説する。

【著者紹介】
   1962年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学非常勤講師。
  情報通信・経済経営・歴史民俗の3分野をテーマに執筆。著書に「今日から即使えるドラッカーのマネジメント思考」など。


いやー、素晴らしい本に出会えて嬉しい。
私が若い人に伝えたいことをしっかりまとめてくれている。

実はデザイン思考という言葉は知らなかった。

先月B/Sでの放送で、新しい教育としてデザインテックハイスクールというものを知った。

その喜びを学務課長と四能大講師に推薦してくれたN氏に送ったメールを引用する。


Date: 2023年2月27日(月) 6:31
Subject: たまたま見た番組ですが


昨日たまたまつけたBS番組に目が釘付けとなりました。
「ながら」でつけていたのですが。
それで今朝は嬉しくなってついご連絡しました。

天才が育つ教室〜常識を打ち破る先端教育〜
  https://bs.tbs.co.jp/culture/tensai/

私が学生さんたちに身に着けてもらいたい創造的解決技法の本質がこの番組に出ていたのです。
その通り!!と膝を打ちました。

デザインテック思考
自らが社会の解決すべき問題(仮題)を設定し、一人ではなくグループで探求し、考え抜いて解決策を提案する。
これは何も天才でなく普通の人でも力を合わせればできることです。

そのような創造的な学習が今、主流になってきているということ。
私の目標としていることの本質がこのような言葉で表されているのかと嬉しくなりました。

私の授業では仮題設定まではいっておらずグループで解決してゆくための
コミュニケーションや考え方について知ってもらう入口のところでやっています。

今年も学生さんと一緒に学ばせてもらいます。

私が組織課長時代に近藤社長から構築せよと指示された「アクションラーニング」がまさに
デザイン思考を身に着ける研修でした。


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ということで、デザイン思考で2023年の講義資料を構築することとなり、
図書館で検索してこの本を見つけたわけです。

読みやすいだろうと思っていたのですが想像以上にいい本でした。

来年は授業の指定図書にしたいと思っているのですが、
どうも新品はなく中古品だけのようなのでさて困ったと。

でもこれもデザイン思考で学生さんに解決策を考えてもらうことにしようかと前向きに考えているtころです。


昨年「創造的問題解決」の授業に取り入れたマインドマップも、
著者の中野さんがこの本を作るときに使っていたし、
セレンディピティについても、私と同じ考え方をされていたので嬉しくなりました。

行方不明のロバを馬鹿者が見つけたロシアの逸話や
アイディア発想の3上も出てきて嬉しくなりました。

図書館で借りましたが、本は中古ですが購入することとしました。

目次

0 「ゼロ」から「1」の創造を求められる時代
1 デザイン思考って何だろう
2 現状を深く「観察」して共感する
3 集束思考で「正しい問題」を見つけ出す
4 発散思考で「解決策」を大量に創造する
5 失敗を前提に「アウトプット」を繰り返す
6 デザイン思考の組織への導入ポイント