「警視庁FC」 「カットバック」
今野 敏 毎日新聞出版
1 警視庁FC
【概要】
今野敏の小説『警視庁FC』は、警視庁内に新設された「フィルム・コミッション(FC)室」を舞台にした警察小説です。主人公の楠木肇は、警視庁地域部地域総務課の警察官で、ある日突然、FC室との兼務を命じられます。FC室の任務は、映画やドラマの撮影に対して警察が便宜を図ることです。
タイトルでFCとあって何のことかわからなかった。
映画関係ということでふーんそんな業務も警察なのかと思ったが、昔はヤクザのシノギでやっていたことを
警察が代わりにやっているといったということがわかった。
まあやる気があるわけではなく淡々と生きるみたいな主人公楠木、当然クスノキと思ったのだが
クスキだという。
ヤクザの風貌の暴対課の山岡がもっぱら相棒として物語が進んでいく。
だけどほんとこれってロケやっているの?といった展開でよくわからない。
ただいきなりロケ中に助監督が殺されたという事件が起こって、楠木も仕方なく巻き込まれていく。
最後に二転三転して結幕となるエンターテイメント小説であった。
講談社ブッククラブより
FC室には、マル暴(組織犯罪対策課)の山岡諒一、交通部の島原静香、白バイ隊員の服部靖彦など、個性的なメンバーが集められています。彼らは、映画の撮影現場での交通整理や警備などを担当します。しかし、ある撮影現場で助監督が殺害される事件が発生し、FC室のメンバーは事件の捜査に巻き込まれていきます。
よんだや
2 カットバック
FCの第二作目。
FC室のメンバーは全く同じ。撮影が平和島で行われるので美人の大森所長も登場してにぎやかである。
いつもは所轄50代の巡査部長が登場するが今回は札付きの戸高が登場して大活躍。
それにもまして冴えをみせたのが長門室長、そしてなにかテキトーな安田検視官、
楠木はいい味を出しているが今回は惜しい!という線。
それにしても一流俳優の男性2人伊達と柴ア、女優の桐原と監督が大森署の応接で一緒に聴取を受ける場面はすごい盛りあがりであった。
【概要】
FC室が警護する人気刑事映画のロケ現場で、潜入捜査官役の俳優が脚本通りの場所で殺された。
新署長率いる大森署、捜査一課も合流し捜査を始める警察。
なんとしても撮影を続行したい俳優やロケ隊。
「現場」で命を削る者たちがせめぎ合う中、犯人を捕えることができるのか。
人気シリーズ「隠蔽捜査」の戸高刑事も登場!