「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」
島田洋七 徳間書店
久しぶりに行った銀座(と言ってもT電さんに連れて行ってもらっただけですが)のクラブのママから送ってきてくれた。
その店のママではないが店の女の子(http://kimuraryoyu.com/)に「四国親善大使」を任命して、その関連の
メールを送ったのだが、その返事として、彼女ではなくママから送ってきたのであった。
私はママとはお会いしていないので違和感があったが、送ってきてくれた
この本は楽しく読ませていただいた。
島田洋七さんのことはゼンゼン知らない。
なにせ最近テレビはグリーンチャンネルとNHKのニュースと夜の番組しか見ないので。
佐賀のがばいばあちゃんと過ごした日々の思い出を語っている。
戦後の苦しい、貧しい中でのたくましい生き方である。
昔はこういう人がたくさんいた。
あまりに社会の価値観が変わってきてしまった。
大事にせねばならないものを捨て去ってきているのではありませんか?という
筆者の強い思いがでている。
物質的に豊かになってきたことが逆にこころの貧しさを生んでしまっている。
タイトルだけで内容が思いだせるので引用はそれだけにしておく。
・貧乏人が一番やれることは、笑顔だ
・新ちゃんが死ぬまで死ねない(新ちゃんは脳障害児)
・人生は総合力だ
・人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切
・一万人生まれてきたら何人かは故障する (新ちゃんのこと)
・2,3人に嫌われても、反対を向けば一億人いる
・金、金と言うんじゃなか。一億円あったって、金魚一匹つくれんばい
同じような価値観、美意識は佐治敬三さんの本でもあった。
時代が違うと言ってしまえばそれまでだが、今の日本、やはり何か大事なものを
失っているような気がしてならない。
◎ その後、以下を知った 2007年8月
島田紳助が島田洋七の漫才に惹かれて、弟子入り(洋七は兄弟子)したこと
この本はビートたけしの薦めで書いたということも知った。
甲子園夏の大会の決勝は、佐賀北と広陵のカード
洋七さんのがばいばあちゃんは佐賀県、そして高校は広陵高校だったというのもこの本を読んだ縁というものを強く感じた。
がばいばあちゃんの「がばい」が流行語にこの時期なったのであった。