「オレたちバブル入行組」

  池井戸 潤  文藝春秋


    


半沢直樹 TVドラマで脅威の視聴率記録 30%超え

こんなネットニュースが何度も飛び込んできて、NHKしかみない自分も見てみるかな、なんて思っている頃、

家内がその原作を借りてきてくれた。

予約が200名も入っているから延長ダメよ。

ということで超特急で1日で読み上げた。


うーん。なんか違和感ありだなー。

物語設定に無理がある。

フィクションにしてもちょっと誇張しすぎ。

銀行の上司も悪い人間ばかり。

そんなことってアリなのか??

「倍返し」というのがTVドラマのキーワードになっているというがそんな言葉は原作では印象に残らなかった。


一番印象に残ったのは書き出しの1988年、採用面接のときの話。

銀行が内定を出すと、その内定者を囲い込んで他の就職活動ができなくしているという実態。

こんなこともあったのか!と、これは実際あったんだろうなと感じたが、ヤリスギを感じた。

筆者が三菱銀行で働いていたことをベースに書かれたのだとは思うが、

誇張しすぎ、思いこみを感じて残念ながらすっきりとはしなかった。

TVドラマを見てみようと思う。

どんな感じなのかと。

ネタばれはこちら
http://beautydietter.blog.so-net.ne.jp/hanzawadokukan2


続編も読んだ

「オレたち花のバブル組」



同じような展開だった。

意外だったのが、出向先でしぼんでいた近藤君が完全復活するくだり。
半沢直樹になってしまったような変身はちょっと理解できなかったが、痛快ではあった。

それにしても銀行員の幹部がこんな悪事をするのか?ということは信じられない。
フィクションとして勧善懲悪はいいけれどもちょっと違和感を感じずにはおられなかった。

物語としては楽しませてもらえるが。

最後に大功績を挙げたにも関わらず左遷されるのはこれはありかなと思った。

ウィキペディアを引用しておく。