「生きることはおもしろい」

  五木寛之  東京書籍


         



エッセイ集であるがタイトルほど面白い内容ではなかった。

五木さんとは価値観が少し合わないところがある。

そもそも生活のリズムがゼンゼン違う。

早寝早起きの私とは違う、深夜は起きていて夜明けに眠りにつくという間逆の生活
リズムなのである。

だが、冒頭にあった「生きることは面白い」のタイトルのエッセイのなかで強く印
象に残ったのが

「呼吸」である。

まともに考えたこともなかったが、高齢になった五木さんはいろいろ身体のことに
ついて考察しているのである。

呼吸とは字のとおり、「吐いて」「吸う」なのである。

大きく息を吸って、吐いてーーとは呼吸でない。

まずはすーっと吐いていくと自然に肺に空気が流入する。

なるほどなー。

呼吸法は吐いて吸うのだ。

この呼吸動作をゆっくりやると心が落着くことに気がついた。

この「呼吸」を学べたことがこの本を読んでよかったところであった。