「架空犯」
東野 圭吾 /著 幻冬舎

【内容紹介】
燃え落ちた屋敷から見つかったのは、都議会議員と元女優夫婦の遺体だった。
華やかな人生を送ってきた二人に何が起きたのか。
「白鳥とコウモリ」シリーズ。『小説幻冬』掲載に加筆・修正、書き下ろしを加え単行本化。
500近い長編、久しぶりに東野圭吾の作品を読んだ。
家内は久しぶりに本格派推理小説を読んで満足との感想。
その後に読んだ。
なんとか返却期限には間に合った。再予約してもなかなか手に入らないからである。
捜査一課の五代刑事、以前も何か解決しているらしい。読んでいないが。「白鳥とコウモリ」が五代刑事が登場する前作品と
いうことみたいである。
シリーズなのかな。
今回のペアリングは所轄の生活安全課の山尾警部補。この2人が物語の進行役となる。
今野敏は組織名称からしっかり書いているが、東野圭吾は所轄としか書いていない。
今野作品になじんでいるせいか、もう少し登場人物についてしっかり書いてくれたほうがわかりやすいなと感じた。
物語は40年前までさかのぼっていくので非常にこんがらがってくる。
それが最後に解明されるのだが、そこまでの道のりを飽きさせない興味深い展開で進んでいく。
それは見事である。
ただ後味はあまりすっきりはしない。悲劇である。
おもしろいが工学系出身者ならではの合理性を感じてしまう、情感が少ない、それは東野圭吾作品にいつも感じてしまう。
チャッピー君とのやりとり
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