「顔ニモマケズ」
 どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語

  水野 敬也   文響社


(内容紹介)
「見た目が9割」の現代社会で、幸せに生きるための方法とは? リンパ管腫、動静脈奇形、アルビノ…。顔や外見に症状を持つ人たちが、人生に起きた出来事を乗り越えて幸せをつかんだ物語を、インタビュー形式で紹介する。

(著者紹介)
 愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。著書に「夢をかなえるゾウ」「大金星」など。

     



1 中島さん ◎折り合っていく という姿勢、達観
     自信のない人には、外に出て、自分を夢中にさせてくれる何かに出会うこと
      (中島さんの場合はマラソン)

2 河除さん 結婚されている マスク着用 図書館司書 一人芝居で元気に 
       子どもから可愛いと言われて涙

3 泉川さん かなりの自信家でしっかり生きておりハンデは感じさせない
       京大法学部 アイスホッケー部副部長
       障害者等級は片目失明で8級 6級なら雇用枠として補助金が出る
 
4 タガッシュさん 中学校まではいじめで苦しむも高校の絵画部で楽しい学生生活を送れた。
          高校はいじめなし。みんな異物ばかり(笑)
         自分の好きなもので助けられる(「絵」)。⇒デザイン科のある高校に進学


5 武田さん  脱毛症 同じ症状のダンナと結婚  
        バスガイドを辞めて、ヤメテスッキリ。達観がこの人にもあった。
        悲壮感はまったくナシ。

6 笠本さん  水泳でパラリンピックを目指す(視覚障害)
        色素がない病気だが、現代ではプラス効果ではないのだろうか。
        

7 三橋さん  自転車で日本一周でコミュニケーション苦手を克服 
        ホームレス支援の理念で生きる 


8 村下さん  手術で失敗して後悔。「良い患者になるな」
        (症状は軽症であまり違和感ナシと感じた;手術の必要なかったのでは)



9 石田さん  この人が一番インパクトの大きい顔だと思う。
        でも東国原氏の恩人であるサーカスの「オサム」さんをこの人から感じた。
        「私も障害を持っていますが、あなたが働いている姿を見て勇気づけられました」
        居酒屋の厨房で働いていたのに気が付かれた人の言葉。
        だから、この症状を持って生まれた僕には、僕だからこそできることがきっとあるはずで、
        それもこれからも探し続けていきたいと思っています。
          ⇒オサムさんは人を笑わせて喜ばせることができると自信を持って言っていた。

        ◎両親の育て方(取材後記)
         石田さんだけではなく、障害を乗り越えられる当事者の両親の教育には共通点が見られます。
         それは、
         「症状は恥ずかしいものではなく、普通の子として育てる」というものです。
         症状を持つ子どもを人目につかないようにするのではなく、
         むしろ人目に触れるような場所に積極的に連れ出していました。
         子どもが何らかの症状や障害をもって生まれたとしても、それを「良くないもの」だと
        とらえるのではなく、一つの個性として認める(⇒受け入れるの方がいいんじゃないかな)ことが、
        石田さんのような前向きさを養うのだと思いました。