「騎手の一分 競馬界の真実」
藤田伸二 講談社現代新書
掲示板への投稿
投稿者:四国の井崎 投稿日:2013年 8月31日(土)13時44分58秒
昨日夕方、高松5時半クラブで会ったO元TMにはお話しておりました。
標記の本を昨日読んだのでした。
東京出張しておりまして、朝ホテルの朝食時に日経新聞を読んでいたら、この本の広告が目に飛び込んできたのでした。
騎手の一分 競馬界の真実
一分はてっきり騎手の60秒すなわち1分を考えていたのですが「いちぶ」でした。(苦笑)
そんなことは知らず、羽田空港の書店(第2ターミナルビルB1 田辺書店)で、今朝日経で広告が出ていた藤田伸二騎手の「きしゅのいっぷん」ありますか?というと、
新書のところにあるということですぐにわかりました。
昨日は11時台のフライトでゆったりしていたので出発までの間と機内であっさり読み上げてしまいました。
井崎塾のメンバーにも順次お見せしたいと思います。
MCBさんなんか、騎手の評価のところで、岩田騎手の騎乗をボロクソに書いているので痛快だと思います。(笑)
一番の衝撃が、アドマイヤから降ろされたのではなく、武騎手が自分でこのオーナーの馬には乗らないと言ったということでした。
詳細はまた後ほど。
藤田騎手は今、札幌で家族と住んでいるそうです。
なお、本日藤田騎手は函館2Rで勝ち上がっています。
http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2882108
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競馬通としては注釈は読まなくても出てくる登場人物はすべてわかるという読みやすさですいすい読めた。
騎手の後で調教師にならない名騎手がいるので不思議に思っていたがこの本で訳がわかった。
岡部幸雄、安藤勝巳が2人とも調教師になっていない。
これは1000勝以上の騎手の特典として免除されていた制度がなくなったからである。
藤田騎手も1000勝を目標にしてやっていたのに田原成貴元調教師の不祥事のせいでこれがなくなったので一気にモチベーションが下がってしまったと
正直に書いている。
◎俺は勉強ができないから、大卒の人間と一緒に調教師の試験を受けても合格するとは思えない。
これでしょう。岡部もアンカツも。
そんな勉強ができないと言っている本人がこんな本を書けるのかという疑問がわく。
この本は完全に口述筆記で作られた本であろう。間違いない。
武騎手と有力馬主との確執
2007年4月、香港で行われたレースでユタカさんが騎乗した際、まあ展開を読み誤って失敗したレースだったんだけど、
レースのあと、馬主はユタカさんに対し、「ヘタッたな」なと言ったというんだ。普通、そうした時はね、一緒にいる調教師が
かなったり、助け船を出したりするものなんだけど、その時は調教師も「ユタカが悪い」と馬主に同調したものだから、
馬主はさらに不満をぶつけた。それを受けて、ユタカさんは静かに、「もう二度と(その馬主の馬には)乗らない」と言った、
と俺は聞いている。細かな経緯はその場に俺がいたわかではないからわからないけどね。
もちろん、馬主もユタカさんにそう返されるとは思っていなかったし、本気だとも思っていなかったようだ。
だけどユタカさんは意思が強いから、やわらかい口調で、「いや、僕はもう(この馬主の馬には)乗りませんから」と
伝えたらしい。
岩田の乗り方は認めない
たとえ見た目よりも勝ちを重視したからといって、康誠のように馬の背中にトントンと尻をつけるような追い方だけは、
絶対に認めたくない。いくらなんでも不恰好だし、なにより、馬の背中を痛めてしまうから。
だから、エビちゃんが岩田のマネをして尻をトントンしているけど、あれは大反対だ。誰に言われたのか最近は止めて
いるけど、まだ時々やっている。あれほどの実績のある人が。
先日、ユタカさんや四位(同期生で、ディープスカイの乗り替わりを推薦)と一緒に話をしていて、
「俺たちはああいうフォームはやれないな」ということで意見が一致した。
誰にも迷惑をかけない騎乗をこころがける
これはエライと思った。
他の人に危ないというようなことは絶対にしない。
その心がけが、ほとんど毎年フェアプレー賞を受賞していることからもわかる。
そして本人自身が大きな事故を経験していない。
他の人に迷惑にならないようにという心がけが、それがそのまま自分に返ってくるんだなあと
つくづくと思い、感心した。
漢、藤田投稿者:osa 投稿日:2013年 9月 3日(火)22時10分31秒 |
噂の「騎手の一分」を今日師匠から借りて一気読みしました。 潔いというか、もう割り切ってますね。 エージェントは使わない。ある馬主の馬は乗らない。 馬の能力以上のことはしないし、馬の能力は目いっぱい引出てやって それで負けたら仕方ない。 まさに勝負師でもあり、漢(おとこ)藤田だと思いました。 彼が何度も繰り返していたのが、大手クラブと大牧場そして 外人騎手の弊害。どれもこれもあの縦縞勝負服のとこころの ことですが、彼はここが悪いのではなく、全てJRAが悪いと言ってます。 確かに、ここに見放されれば今の競馬では勝てない構造になって いることは武豊が証明しているのですが、はたしてそれが日本競馬界 のためにいいのかというと、競馬がつまらなくなっているのも正直な ところです。まぁ、そうなってしまった一因は大種牡馬サンデーサイ レンスにもあるのですが、なんとか他の馬主さんや牧場にもがんばっ てもらいたいものです。 あと、彼は最近の高速馬場についても苦言を呈してました。私も同感 です。第一馬がかわいそうです。レコード決着なんてファンは望んで ません。先週の函館はちょっと重すぎですが、最後バタバタになりな がらの我慢比べもいいものです。でも、そういう馬場になっちゃうと サンデー系はあまり勝てなくなるので、あえてJRAはそうしてないのか もしれませんが、馬の足を壊すような馬場は考え直してもらいたいものです。 岩田と蛯名のトントン乗りは認めないというのも、彼らしいこだわり でしょうね。これには私も大賛成です。この二人の乗った馬はよく壊れ ます。先週のカルドブレッサもギュスターヴクライのように蛯名に 壊されたんじゃないかと心配しています。でなければあれは負けすぎ でしょう。 あとはもうやりたいことはない、いつ鞭を置くかだと藤田は言ってますが、 個性派ジョッキーとしてもうしばらくは乗り続けてもらいたいと思います。 |
騎手の一分〜有難うございました〜投稿者:MCB 投稿日:2013年 9月13日(金)21時54分26秒 |
お疲れ様です。 騎手の一分、一気に読んでしまいました。 塾長の仰る通り、騎手ならでは、の鋭い視点で 書かれています。 最初は藤田と岩田って、仲がよかったはずなんだけど。余りに多い猿のラフプレーに侍藤田の我慢の限界を越えたのでしょうね。 マブダチの四位にも触れていますね。私見では、かなり巧い(特に折り合い面)騎手だと思いますが、これで 乗鞍が増えないのはやはり気性難なのだろう、と 思っていたら案の定でした。(笑) 岡部騎手始め過去の名騎手については全く同感です。 いや〜しかし、文面はゴーストでしょうが、内容的には痛快そのもの。藤田らしいですな。 大変面白かったです。有難うございました! 余談。誤解があるといけないので。 あくまでも私見ですが、 岩田は下手だとは思っていません。ただ、不安定な騎 乗フォームのせいもあって、蛇行と斜行とラフプレーが多くて好きになれないだけ。とどめを差せば相変わらずの滑舌の悪いインタビューにイライラ。 腕を酷評したいのは、もう言うまでもなく、関東の迷 騎手のお方です。乗っている馬のレベルを考えれば、 リーディング独走して当然では? |
競馬ブックコラムにも投稿者:四国の井崎 投稿日:2013年 9月14日(土)05時53分41秒 |
MCBさん、阪神遠制の前に回ってしまったんですね。(笑) 競馬ブックの今週号にも亀和田さんが書いています。 引用しても文句言われないでしょう。 |