「マンガでわかるメンタルトレーニング」
児玉 光雄 サイエンス・アイ新書
「777の思考」
児玉 光雄 東邦出版
この本は電気記念日の児玉氏の講演を聞いてよかったのでさらに勉強しようということから
家内に図書館でリストから借りれるものを借りてきてもらったものである。
まずは講演の感想から。
2014年3月25日の電気記念日講演でありました。
いやー、なかなかいい講演であった。講演資料はこちら
スポーツ選手のメンタルコーチを専門にやってきた児玉氏のテンポのいい元気の出る講演であった。
師匠はジミーコナーズのメンタルコーチであったジムレイヤーズ先生
師のことは 「ジム・レーヤー メンタルタフネス」 で検索をして気にいった本を読んでくれればと言っておられた。
身近なプロ選手の名前がポンポンでてきてわかりやすい。
イチロー、田中将大、サッカー岡田監督などなど。
プロの仕事は報酬提供者のためのもの、ラクなことはない。
ただひたすら徹底的に取り組むしかプロの道はない
それを表す言葉としてピッタリの
齋藤孝(http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/)先生の
「良質転化」という言葉に出会い喜んだ。
リーダーシップ論では「人望」とは
仕事以外でのパーソナルなコミュニケーションでできるものという持論を述べられ
て印象的であった。
オンとオフの話もよかった
これを詳しく知りたくて本を借りてきてもらったのだが
イマイチ。
「マンガでわかるメンタルトレーニング」
児玉 光雄 サイエンス・アイ新書
でもまあ、しゃーない。
ポイントは掴めたので書いておこう。
メンタルタフネス
A 第一象限 +、+ (モチベーションレベル、気持ちが良い(快)) ハイポジティブ
B 第二象限 +、− ハイ・ネガティブ
C 第三象限 −、− ロー・ネガティブ
D 第四象限 +、− ロー・ポジティブ
Aが一番いい成績が出るのがよくわかるが、
Dがリラックスゾーンでストレスがなく気持ちがいいこと
すなわち趣味の領域だと聞いて、なるほどと思った。
AがオンでDがオフ
オンとオフをうまく切り替えると仕事はできるし、気持ちもいいことも楽しめる。
しかし現実には仕事ばっかりのストレス化にいると
やる気はあるのだが何かイライラしているB領域で仕事をしている
CEOばかりだという。
そんなCEOのコーチを頼まれて、
D領域を作ることを探った。
あなたは何が好きですか?
テニスをするのが好き。
1週間に2〜3時間時間を作れますか?
YES
ビッシリの予定の詰まった手帳を捨てて、まっさらな手帳に
とにかく週に1回テニスを3時間する時間を書き込みなさい。
ということで社長に書き入れてもらった。
そしてそれを必ず守るようにしなさいと。
結果、天皇招待の会も辞退したそうだ。
そしてすっかりよくなったという話を聞きました。
自分が今、どの領域にいるかを把握し、そして快適ゾーンは移ることを意識することを心がける。
この話は非常に納得しました。
モチベーションは低いが気持ちがいい、リラックスタイムを持つこと。
張りつめているだけではいけない。
なるほどねー。
本には以下のことも書いてあった。
レイヤー博士のメンタルタフネス理論
◎ 並みのアスリートがチャンピオンに勝てないのは、才能面で劣っているのではなく、
回復力において問題があるからである。
メンタルエネルギーは、集中力や精神力の源となるエネルギーで、心のガソリンの
ようなもの。
アスリートはフィールドでこのエネルギーを消費します。
なくなればガス欠になるのでパフォーマンスは期待できない。
大切なのはいかに補給するか。
メンタルエネルギーのもとになるのは、「休息」や「節制」です。
これらの要素を補給して常に最高レベルに引き上げ、心のタンクにメンタルエネルギーを
補給することである。
777の思考
児玉 光雄 東邦出版
777のアスリートの言葉を掲載してくれているが、
イマイチ響くものは少なかった。
◎ 失敗した時、しなければならないことは3つ
1 許す
2 そこから学ぶ
3 繰り返さない
ベア・ブライアント(アメリカンフットボール)
◎ リーダーシップとは人を引っ張っていく能力ではない。
黙っていても、人がついて来るようにならなければ…。
ついていくかどうかは部下が決めるんだ。
スティーブ・ヤング(アメリカンフットボール)
◎ 長い階段は、一気に上ろうとすると、途中でへばってしまう。
でも、一段ずつ確実に上がっていけば、時間はあっかっても、
やがてちゃんと頂上まで上がることができる。
高橋 尚子 (マラソン)
◎ 不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば器用な人間より
不器用なほうが、最後は勝つよ。
野村 克也 (野球)