「ライブドアショックの真実
 
  岩崎 博充 ぶんか社
 
2006年2月13日にホリエモンが起訴された翌日に出版された本であり
週刊誌的にまとめられた感が強い。
家内が新刊だからと借りてきてくれたので読んだがあまり残るものはなかった。
 
 
ライブドアショックを総括
 
○ ライブドアのビジネスモデル 
   堀江社長の広告塔効果による株価吊り上げ、
   投資会社を絡めた巧妙なM&Aのしくみ
   内部告発でバレたと推定
   ライブドアはIT企業でもなんでもなくただの投資会社
 
○ マネックスショック
   マネックス証券が、これまた、ホリエモンの逮捕直後に、いきなり信用掛目をゼロとし、
   信用取引の客が狼狽売りに走らせる原因を作った。
   ちょっと信じられないひどいやり方である。
   証券業界には倫理もなにもあったもんではない。
 
○ 東証の機能の問題
  さらに追い討ちをかけたのが東証のシステム能力の問題。
  以前から指摘されているのに直そうとしない官僚的体質。
  危機管理が全くできていない。
  株式上場して透明性を高めるべきとの筆者の指摘にはうなずく。
 
 
 
○ 米国デイトレーダーの没落
 米国のオンライン証券は90年代後半に急成長したが、その後のITバブルの崩壊などで、急速に個人投資家の株離れが進行し、
 オンライン証券の不振が目立つようになった。
 → 日本でも同じようなことになるだろう。