「ロータスコンフィデンシャル」

     今野 敏   文藝春秋



  


【内容紹介】
ロシア外相が来日し、公安部外事一課の倉島は随行員の行動確認を命じられた。
だが同時期にベトナム人の殺害事件が発生。容疑者にロシア人が浮かび上がる。一方、中国にも動きが…。
 『オール讀物』連載を単行本化。


今野敏の警察もので今回は公安、インテリジェンスのテーマ。
公安の行動確認「行確」、そして作業班というものを初めて知った。

作業班の作業は国家安全保障に役立つという理由がいる。
そしてメンバーが自由に指名して領収書のいらない作業費がポンとわたされる。

今回の主人公倉島は作業班メンバーになるためのゼロの研修を受けて舞い上がっていたようで
すべて後手後手になって上司から慢心だと諭される始末。

それでもなんとか謹慎のところなんとか作業計画書を作成して作業が許される。
この計画書を25分で作成したところぐらいが優秀さを見せた程度で
冴えない主人公だった。

後輩の伊藤が公安らしい立ち振る舞いで優秀さが目立っていた。

後半の流れでは最終結末がわかってしまったがこれもご愛嬌だ。

まあ、60点くらいの作品だった。