「夢幻花」
東野圭吾|PHP研究所
東野圭吾の最新刊。
家内が最後の後味がよかったよということで読み始める。
いきなり日本刀殺傷事件の現場からスタート。
そして中学2年生蒲生蒼太の短い初恋物語。
事件として、マンションからの飛び降り自殺、それに続く祖父秋山の謎の死
一体何だ?訳がわからんという展開で物語は進んでいく。
祖父の孫の梨乃(オリンピック水泳候補が突然引退)、と蒼太のコンビが主人公で
展開。
刑事の早瀬、そして蒼太の兄の要介(警察庁)のコンビが複線で謎解きに。
最後はすべてがつながり、「むげんばな」の本当の意味を知るところとなる。
それにしてもすごい構想力だと感服する。
蒼太クンはなんと原子力工学科の修士2年生。
最後は原子力の道を進むことを決意してくれるんだけれども、「負の遺産」をだれかがやらねば
ならないという使命感。
負の遺産と東野さんに言い切ってしまわれたのが残念であった。
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