「団塊シニアだから成功するNPOビジネス」
 〜楽しく、働きながら、社会を変える

田中 尚輝  学陽書房




県立図書館で目にとまって読んでみた。
NPOに興味があったし、将来は何かのNPOに関わりたいという思いもあったからである。

田中さんは社団法人長寿社会文化協会(WAC)常務理事
http://www.npo.lsnet.ne.jp/tanaka/

米国のAARP(全米退職者協会)の日本版を作ろうと努力されて成果を挙げられている。



○ 障害児を抱える母親(早津薫さん)の願いが夢をを実現してしまった
 乗馬クラブ「NPO法人 あにまるネットワーク・ポニーズ」(アニマルセラピー)

興味を持ったのでチェックした。
ホームページはこちら
http://www.pony-z.com/




○ ボランティア活動はGDPへは寄与しないが、 たとえば、散歩させられずにキャンキャン鳴く声を聞いている高齢者に
その犬を毎日散歩に連れていってくれる活動によってこの老人がどれほど癒されるだろうか。
このようなやさしさがたくさんあることが、人間が生きる社会にとっては必要。


日本版AARP

○ AARP(全米退職者協会)
1970年代に着目し、筆者はこの日本版を作ることをライフワークとした。

3本柱
@ 非営利・公益活動
A シニアの社会的地位の向上
B 共済組織


○ 企業とは違う取り組み

企業はシニアを消費者としてとらえ、それを儲けの対象とする。
つまり、シニアをお客さん=「客体」にしてしまう。
日本版AARPを成功させようとすれば、シニアをお客さんではなく「主体」とすることが必要。
したがって、日本版AARPはNPOが主導しないかぎり成功しない。

AARPはNPOであり、ボランティア精神が組織の骨格を成している。
「奉仕されるのではなく奉仕しよう」(To serve, not to be served.)
アンドラス女史が作った標語はいまも生き生きと脈打っている。

シニアは企業から離れ、自らの社会的な立脚点が希薄になるとき、
自らの尊厳を維持するために、ボランティア活動などを通じて社会参加しようとする。
そうしたシニア同士が自らネットワークしあおうとする意志を組織化していくことが重要なのである。

ネットワークが発展することによって、日本のシニアNPO活動は本場のAARPをしのぐ機能を持つことになったように感じた。
インターネットの普及の効果であろう。



将来は何らかのNPOに参加することになるだろうと漠然と思っている。