「任侠楽団」
今野 敏 中央公論新社
【内容紹介】
ヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとに、公演間近のオーケストラの経営再建の話が舞い込んだ。
代貸の日村はコンサルティング会社の社員を装うが、ある日、指揮者が襲撃され…。
シリーズ第6弾。『中央公論』連載を単行本化。
今回も楽しく読ませてもらった。
これまでのシリーズとは違って、親分の活躍が目立つものとなった。
日村はさっぱりわからずひやひやの連続。
オーケストラでどうなるんだと思ったら、ジャズまで登場してもうすごいですなあ。
今野敏のいろいろなジャンルへの挑戦はとても素晴らしい。
人間愛が根底にあるのがどの作品にでも共通している。
警察とヤクザが一緒に問題解決を図る展開、
でもこれって江戸時代の岡っ引きだってヤクザじゃないの、という碓氷刑事の言葉には思わず1本やりたかったですね。
音楽の原風景ですか、みなさんお持ちですかねえ。
私はあんまり思い浮かばないなあ。
音楽の知識もこの本で少し増えた気がします。