「石礫 - 機捜235」セ
今野 敏 新社光文社
【内容紹介】
警視庁機動捜査隊渋谷分駐所の機捜車コールサイン235に乗る名コンビ、
高丸と縞長は、密行中に指名手配の爆弾テロ犯・内田を発見し追跡するが、
内田が建築現場に人質を取って立てこもり…。
『小説宝石』連載を単行本化。
今回は登場人物がやたら多い。
殺人はなく血も流されない物語なのでとてもいい。
私は殺人のない推理小説が好きである。
警察のことで知らないことを今回ずいぶん教えてもらった。
自ら隊 吾妻
機捜隊長
刑事一課長
公安の公機捜まであるなんて。
彼らが特別本部に集結する痛快展開。
いいですねえ。
最後は刑事部長と警視総監までもが登場する。
刑事一課長は鑑識課長が就くことになっているなんて
官舎は刑事一課長と鑑識課長の二軒
引っ越しは一課長を退任するときだと
合理的であるが
管理者は飯と休憩の指示を的確に行う。
私も大賛成。
必要もないときにぞろぞろ集まっているのは意味がないと思っていた。
休む時にはしっかり休まねば。
ほんと今野敏作品はスカッとする。
せきれき
という言葉がどこにも出てこなかったが
石ころという言葉が何回も出てくる。
これの意味だったとわかるのはだいぶ後のことであった。