「戦争中毒―アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由 」
ジョエル アンドレアス (著), Joel Andreas (原著),
きくち ゆみ (翻訳), グローバルピースキャンペーン有志 (翻訳) 合同出版

電気新聞で関根先生がコメントしていたので興味を持って取り寄せた。
マンガだから読みやすいかなと思ったが、イラストと写真つきの情報誌とでもいったもの。
知らないことばかりではあったが、学生時代の下宿屋の息子(昭和48年当時私と同じ年の18歳)が
軍需産業としての三菱重工を徹底的に糾弾していたことを思い出した。
重工業は軍需でなりたっていると言ってもいい。
1分間に100万ドル以上が軍事関連費として支出されている。
(2002年度軍事予算は3465億ドルだが、DOEやNASA、軍人の恩給などを加えると6700億ドル程度にもなると説明)
1999年国防総省の契約会社
ロッキード 127億ドル
ボーイング 116億ドル
レイセオン 64億ドル
ゼネラル・ダイナミックス 46億ドル
ユナイティド・テクノロジー 24億ドル
GE 17億ドル
テキシトロン 14億ドル
TRW 14億ドル
そんなことを思い出しながら一気に読んだ。
半分以上は事実だと思う。
レーガン大統領は1954年(43歳のと)にGE劇場のTV番組を担当していたとは知らなかった。
戦争で利益を得る一部のメンバーのホンネと建前が風刺画で描かれている。
銀行家 民主主義のため → 金さ
企業経営者 自由のため → 市場だよ
政治家 正義のため → 天然資源さ
将官クラスの軍人 平和のため → 権力だ
米国以外の地域に自国の都合がいいように軍事出動している戦争中毒について
厳しく指摘している。
ただ、ちょっと不信感を持ったのは
本のあとがきに掲載されていたwww.peace2001.org の「戦争中毒」のページが無くなってしまっていることだった。
そこで
「きくちゆみ」で調べるとこんなページに行き当たった。
ここで、きくちゆみは信頼にたる人物ではないように映ってしまった。