「仕事は楽しいかね?」 
  デイル・ドーテン  太田清五郎 監訳  きこ書房




山中伸也さんが何度も読んだという図書である。
これを図書館で借りて読みました。

家内がまた図書館職員(週3日)となったので、借りてきてもらえるので助かります。

監訳の太田氏の略歴を見ると
 「思考は現実化する」(田中孝顕訳)で志を立てる 経営分野で人々の豊かな人生に貢献する
   
   →この本も図書館で借りてきてもらおう


「完璧以上に素晴らしい人々」 のお話が

これって自分が無意識に求めていたことではないのだろうかと思って楽しく読み、喜んでいます。

私の好きな「好奇心」

そして「もっと良くするには?」の問いかけが大事だと


☆ 「80%アプローチ」と「一緒に働きたい人を思い浮かべる」というのがまっさらなこととして頭に入った。

◎ 80%アプローチ
80%で他者に任せる。そのほうがずっと早くできできも良くなるということ。

あるプロジェクトに着手するときに、完成まで80%という地点をゴールとするんだ。
そして、その後を、他の人間に任せてしまう。
任された人は、また残りの80%まで完成させる。
それを必要なだけ繰り返すんだ。
その方が良い結果が得られるし、仕事も早く済むんだそうだよ。

これは「より大きな頭脳」を利用したことになる。
任された人も、完璧に仕事をしなければならないというプレッシャーから解放さる。
「偉大」から「良い」を目指した結果、再び「偉大」に戻ったんだ。

  → いいですねえ。偉大でなく良いを求める





◎ ぜひまた一緒に働きたいと思える人を一人、思い浮かべて下さい。

→ この質問はとてもよかった。
   自分のコミュニケーションツールの質問事項に加えてみてもいいなと思っている。



完璧以上に素晴らしい人々は常識ではなくハイパーロジック(ワープ)で飛んで
1→ 3 → 2 と進む

 → 私の友達はハイパーテキスト人脈と名づけていたのでこの言葉は嬉しかった
   そして大事なことはたくさんのよき人々の連結点になることである。


最高の人材ほど、
答えよりも質問を多く持っている理由であり
頭脳のネットワークを持っている理由なんだ

聡明な人間は「謙虚」なんだ。
賢者は決してうぬぼれない。
鋭い眼識を持つがゆえに謙虚になるんだ。

誰かが知っているか分かっていれば、
自分が知っているのと同じだ。

相談相手を選ぶということは
決断の仕方を選ぶことだ。

必要なのは脳のコネクションを作り上げること。
それは要するに好奇心の問題。

そして、完璧なことを
「もっとよくならないだろうか」
と質問することなのである。

それはそして回りの脳みそを惹きつける「セクシーな脳」を持つことになる。

「一緒に仕事をしたい人を思い浮かべて下さい。」
という問いはよかった。
 → こういうことは組織で聞いてみると面白いかもしれない。
   一緒に仕事をしたいと思う人。


自分は分かっていないと知り、(何を知らないのかということを知っていることが非常に重要)
それを受け入れること。

相手を変えようとするのではなく、
相手に自分を変えてもらおうとすることで
味方につけるんだ。

 → なるほど。そういう思いになることが大事。
   それには自分を知る謙虚さということか

答えを用意しておく必要はない。
ただ「もし…だったら」や「他にはないか?」という質問を
たっぷりするだけでいい。

「好奇心」こそが、無敵の強みなんだ。

 →私は、好奇心は新入社員への一言でいつも使っています。
   我が意を得たりでうれしかった。
   間違いでなかったと。

彼の熱意は周りの人に伝染する。
彼にはみんなに展望を与える能力があるんだ。

 → 志賀松ウィルスに感染した ということばをもらったことがある。
    そして他の人が、それは「善玉菌」だよ と言ってくれたことが
    嬉しかったなあ。
   熱意、誠意は私のモットーでもあります。
   力を得た感じでした。


◎偉大さではなく「良い」に注目

善行を積み重ねることの中に、偉大さは存在しているかも知れない。

 → 完全にやり抜く というのではなく、
   どうすればもっと良くなるのか と常に問いかけること
   その積み重ねが偉大なのだ
   という主張に納得。
   セイコーエプソンが役員会で 「良い」会社について議論したことを聞いて感動したが
   良い会社になるためにはと問いかけ続けたことが素晴らしいと思う。

   そのひとこと 良い会社とは? と発言されたのが山口さんであったのである。
   完璧以上の素晴らしい社員である。

誰かが『完璧だ』と言うやいなや、
頭脳の動きはシャットダウンされてしまう


有能な人々は、助けを求められると喜ぶものだ。

指示を出す代わりに問いかけることで、
人々はちゃんと関わってもらえる。

他人をたてて、助けようと考えるんだ。

完璧以上に素晴らしい社員は、決して自分よりも優れた人物ではなく
自分を優れた人間だと思わせてくれる人物だった


感謝の気持ちが大事
「恋人募集広告 自己紹介の欄にはたくさんの形容詞が並んでいました。
 スポーツ万能、活動的、社交的、裕福、教養豊か、寛大、刺激的 などなど。
 それに対し、相手に求めるものの欄はたったの一言。
 それは「感謝の気持ち」でした」

 → リーダー信条で抜けていることにはっと気づき、一番先頭に付けくわえた重要なことであります。納得です。



◎ 自分とは違うアイディアを持つ人々との出会いは自分の知識を増やすひとつの法則だ


偉大な社員の典型的な3つの特徴

・彼らは愛される非常識人である
・彼らは他人の頭脳を惹きつける「セクシーな頭脳」を持っている
・彼らは人がコミュニケーションを必要としていることを感じとる能力、組織的直観を持っている


山中さんはまさに下記の言葉どおりの人のように思いました。

どこからでも、どんな人からでも新しいアイディアを見つけてくる人は、心の広い人です。
実験を愛し、よく学ぶ人は、勇気のある人です。
決して最後まで到達できないと分かっていても
理解しようとする人は、思いやりのある人です。
求められていないのに与える人は、寛大な人です。

4つの美徳 広い心、勇気、思いやり、寛大さ

彼らは完璧でありながら、さらに変化して、
何度も何度も私たちを驚かせてくれる「完璧以上に素晴らしい人たち」です。