「定年後に夫婦仲良く暮らすコツ」
清水 義範/著 ベスト新書
【内容紹介】
1日の会話を30分以上に増やす、たまには小旅行をする、暇ができた夫も家事に参加せよ…。
妻とふたり暮らし歴37年のベテランである著者が、定年を迎えた男性向けに、笑えて役立つ
夫婦ふたり生活のコツを指南する。
【著者紹介】
1947年愛知県生まれ。愛知教育大学国語科卒業。「昭和御前試合」で文壇デビュー。
「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。
中日文化賞受賞。ほかの著書に「蕎麦ときしめん」など。
なんだかこの本は著者の自慢話に付き合わされているような気分になった。
サラリーマンでなく作家、タイトルの立場の人ではない。
奥様のほうが仕事をやめてマネージャになってから一時おかしくなったようだが
それ以降は二人でずっといろいろ楽しんできましたという報告を
ダラダラ聞かされる感じ。
自慢話はあまり面白くないのである。
失敗談があまりないのでつまらない。
子どももいない夫婦だけに、子供重視の夫婦はおかしいとか主張されても
何もわかってないじゃん、と。
この夫婦はどうも奥様の方が積極的でテキパキ決めて行動的であり
普通の夫婦とはちょっと違うのではと。
かように随所に違和感を感じる書であった。
自慢話には付き合いきれないですなー。
「私たち夫婦って孤独な夫婦だよね」という奥様の言葉が
2人の関係をうまく表していると思った。