「図解 思考は現実化する - 決断力・行動力・思考力がみるみる伸びる」

  田中 孝顕 監修 ナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部 編  きこ書房 

        



「仕事は楽しいかね?」の監訳者である太田氏の略歴を見ると
 
◎「思考は現実化する」(田中孝顕訳)で志を立てる 経営分野で人々の豊かな人生に貢献する
   
とあったので興味を持ったので家内に借りてきてもらったら「図解」を借りてきてしまった。

まあ、本体(3分冊)は後で読むこととして、こちらを読んだ。

著者のナポレオン・ヒルさんも財団も全く知らなかった。

鉄鋼王カーネギーから25歳のナポレオン・ヒルが引き受けた提案。

「どうだろう、私の得た成功のノフハウをひとつのプログラムとして完成してみる気はないかね?
そのためなら知り合いやインタビューすべき人たちを紹介しよう。とりあえず、500名だ。
彼らの協力を得て20年で完成してほしい。ただし、資金の援助は一切しないが…」

ヒル29秒の決断で引き受けた。タイムリミットは60秒だったそうである。
そしてこれを見事に完成させたのであった。その本が「思考は現実化する」だったのだ。
1928年 「the Law of Success」8巻 その後改訂を重ね 「Think and Grow Rich」を世に出した。

 ⇒全く知りませんでした。

そしてナポレオン・ヒルのプログラムを実践して成功を収めた W・クレメント・ストーンが
1952年にヒルと活動を開始し、1962年 ナポレオン・ヒル財団を発足させたのである。


ナポレオン・ヒルの17の黄金律

◎明確な目標の設定
◎プラスアルファーの努力
◎PMA(積極的な心構え);いつも前向きな姿勢 Positive Mental Attitude
◎逆境と挫折からの利益 

◎マスターマインド ;自分の欠点はアウトソースで補う。一人で全部やろうとしない。
◎チームワーク

◎優れたパースナリティ
◎パースナル・イニシアティブ
◎ヘルスマネジメント
◎エンスージアム
◎セルフ・コントロール
◎資金と時間の活用

◎集中力の偉大な力
◎的確な思考の力
◎クリエイティブ・ヴィジョン

◎ゆるぎない信念
◎習慣形成とその活用



「成功」の定義
成功とは、他人の権利を尊重し、社会主義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標(願望)を、
黄金律(自分がそうしてほしいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげる)に従って
一つひとつ実現していく過程である。

個別の引用は図解ではなく本体の際に行うこととして、ここでは2,3か所の引用にとどめる。

私の場合は「明確な目標の設定」ができていないことを痛感している。
かと言ってなかなかそれをする気にもなれない現状である。
耳に痛い6カ条のヒント

その1 あなたが実現したいと思う願望を「はっきり」させること
     想像できる、信じられる、達成する意欲がある、測ることができる、周囲を幸せにできる
その2 実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を「差し出す」かを決める    
     やめる、のではなく、はじめる
その3 あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること
その4 願望実現のための詳細な計画をたてること。
    そしてまだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移すこと。
その5 実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと
その6 紙に書いたこの宣言を、1日2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと


プラスアルファーの努力(おせっかいも?)や心の持ち方、マスターマインドなどはできていると思う。
やりたいこと(願望)は、報酬がなくてもやりたいと思うこと ということが書かれていたと思う。
これはその通り。プラスアルファーの仕事の引き受けなどはまさにこれに通じていると思う。
引用しようと思ったのだが、見つからないのが残念。



○ リームワークとマスターマインドは違う
 チームワークとマスターマインドはよく似ている。
 だがこの2つは重要な点で異なっている。
 マスターマインドのメンバーは同じ特定の目標に全面的に関わり、すべての情報を共有する。
 それに対しチームワークは、一時的に目標を実現するために、各メンバーが特定の役割を反復する(ルールと
 持ち場がその根底にある)ことで成立する。

  ⇒ 組織は役割の明確化とルールが重用なんだなと再認識

 チームワークの良しあしを分けるのは動機づけ。誰もが協力したいと思う動機づけをしなければならない。」
  

○ ガンジーの碑文 7つの社会的罪
 理念なき政治
 労働なき富
 良心なき快楽
 人格なき学識
 道徳なき商業
 人間性なき科学
 献身なき信仰

○ この言葉の出典が初めてわかった
 松井選手が星陵高校監督から教わったと聞いていたこの言葉の出典がスイスの哲学者
 フレデリック・アミエルの言葉だと知りました。
 心が変われば、態度が変わる
 態度が変われば、習慣が変わる
 習慣が変われば、人格が変わる
 人格が変われば、人生が変わる


☆リーダーシップについてのまとめがあったので引用する

◎ 魅力的なパースナリティの10大要素
・積極的であること
・柔軟性があること
・正直・誠実・素直であること
・決断力があること
・礼儀・マナーを守ること
・気転を利かせていること
・声の調子(トーン・リズム)をコントロールしていること
・笑顔をこころがけていること
・寛大さがあること
・言葉と行動が率直であること

◎ リーダーに求められる11の資質
・勇気を持っていること
・セルフ・コントロールの脳力を持っていること
・正義感を持っていること
・強固な決断力を持っていること
・計画性を持っていること
・報酬以上の仕事をする習慣を持っていること
・明るい性格を持っていること
・思いやりと理解を持っていること
・詳細を知っていること
・責任感を持っていること
・協調性があること