「トランパー」
 ー横浜みなとみらい署暴対係ー


 今野 敏/著  徳間書店

    

【内容紹介】
 神奈川県警みなとみらい署刑事第一課暴力犯対策係係長・諸橋夏男。〈ハマの用心棒〉と呼ばれ、
暴力団から一目も二目も置かれる存在だ。
大量の商品を注文して代金を支払わない「取り込み詐欺」に管内の暴力団・伊知田組が
関与しているらしいが、確証がないという。
県警本部の永田二課長から問い合わせを受けた諸橋は、県警本部と合同で張り込みを開始、
伊知田が所有する倉庫に品物が運ばれたのを確認するが、ガサ入れは空振りに終わった。
誰かが情報を洩らしたのか!?

好評警察小説シリーズ最新刊。


今回はなかなか全容が把握できない感じで物語が進む。
ほとんど諸橋と城島の2人の行動を中心に話が展開してゆく。

県警の永田二課長からの直々の依頼。この女性警視は人物描写が一切出てこなかったのが
解せなかった。どんな風貌であるのかの描写がわからなかった。
それでも夜中の電話、土曜出勤もしてくれて諸橋をバックアップ。

公安が日本の警察だけでなく中国の公安も登場。
このカクという人物がキーマン。
中華街の主人などいろいろな人が登場してきて、今野敏らしい人間同士の関わり方、感じ方が中心で
最後のシーンへ。

この10数ページのラストの展開はまさにスリル満点。
捜査一課長の差配のもとに諸橋が大活躍。
相変わらず後味のいい作品であった。


そしていつも気にしているタイトルの意味。
これがわからないのでネットで調べてみた。
  
goo辞書



どうもピンとこないタイトルだ。もやもや感が残る。



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