「妻のトリセツ」
黒川 伊保子/編著 講談社+α新書
内容的には知っていることばかりなので復習程度のつもりで読んだ。
予約して1年以上待ってきたもの。
あいかわらず黒川女史は言葉、ネーミングが素晴らしいですね。
「ネガティブスイッチ」これはすっと入ってきた。
妻がネガティブスイッチを入れてしまうと過去の嫌な思いが噴出して一気に不満吐き出す。
それを「ネガティブトリガー」と命名。なるほどね。
この経験は何度もしたので、ああ、またやってしまったと反省。
いかにネガティブではなくポジティブスイッチを入れるか、夫は態度やいたわり、共感の言葉を
用意せねばいけないのだが、これがわかっていても非常に難しい。
女性のほうが育児のためにネガティブになりやすいそうである。納得である。
今回知らなかった主張が「心を否定しない」ということ
まあ、共感を示すことでこれはOKなのだがその仕組みを解説してくれていて、これは知らなかったなあと
ということで少し書いておこう。
10 心の通信線を開通させよう P88 ◆事実の否定は、心を肯定してから
◎「心」と「事実」、女の会話は2回線
@ 心は肯定 - 事実も肯定
A 〃 - 事実は否定
B 否定 - 事実は肯定
C 〃 - 事実も否定
女性脳同士の会話ではB、Cは使わない。
まずは気持ちを肯定してしまったら、あとはどう選択しても全く問題ないとのこと。
男性には理解しがたいが、会話例を示されてこんなもんかと納得。
それが次の
◎ 女性脳による「心」と「事実」の使い分け
その会話例であるが、ひとしきり旬のマンゴーの美味しさについて盛り上がったのち
2人の女性とも別の品物を注文するという奇怪な会話例。
心さえ肯定しておけば、事実は、どちらに転んでも大丈夫。
この「黄金ルール」をしかと肝に銘じるように黒川先生はアドバイス。
共感を示せについてのさらなる後押しを感じた。
あとはWEBの紹介記事の引用で失礼する。
内容紹介(出版社HP; https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314373)
理不尽な妻との上手な付き合い方とは。
女性脳の仕組みを知って戦略を立てよう!
妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。
いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。
夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。
夫からすれば甚だ危険で、理不尽な妻の怒りだが、
実はこれ、夫とのきずなを求める気持ちの強さゆえなのである(俄には信じ難いが)。
本書は、脳科学の立場から女性脳の仕組みを前提に妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、
夫側からの対策をまとめた、妻の取扱説明書である。
「妻が怖い」「妻の顔色ばかりうかがってしまう」「妻から逃げたい」という世の夫たちが、
家庭に平穏を取り戻すために必読の一冊でもある。
【本書の内容から】
◆妻の不機嫌や怒りの理由を、むやみに解明しない
◆妻は夫に問題解決を求めていない
◆妻は夫に共感してもらいたいだけ
◆地雷を避ける、会話の“黄金ルール”
◆「おうむ返し」で共感のフリをしよう
◆事実の否定は、心を肯定してから
◆妻を絶望させるセリフ集
例1「今日何してたの?」
例2「だったら、やらなくていいよ」
◆夫には見えていない家事がある
◆「〜っぱなし問題」を放置するな
◆直感で決める妻、比較検討で選びたい夫の妥協点
◆メールせよ!「今、小田原通過。満席」
◆記念日を軽んじてはいけない
◆されど記念日の“サプライズ”は逆効果
◆「心と裏腹な妻の言葉」の翻訳集
例1「勝手にすれば」→訳「勝手になんてしたら許さないよ。私の言うことをちゃんと聞いて」(「好きにすれば」は同義語)
例2「どうしてそうなの?」→訳「理由なんて聞いていない。あなたの言動で、私は傷ついているの」
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 辛い記憶「ネガティブトリガー」を作らないー妻に嫌な思いをさせる発言と行動を知っておこう
何十年分もの類似記憶を一気に展開する女性脳/
人生最大のネガティブトリガーを作り出す周産期・授乳期/
話し合いはビジネスプレゼンのメソッドで/
妻をえこひいきすると、実家ストレスが解消する/
「名もなき家事」がふたりを分かつ ほか)/
第2章 ポジティブトリガーの作り方ー笑顔の妻が戻ってくる、意外に簡単な方法
ネガティブをポジティブに変える脳科学的テクニック/
普通の日だからこそ効果絶大な、言葉と行動/
いくつになっても愛の言葉が欲しい女性脳/
それでも別れないほうがいい理由