「わたし、定時で帰ります」
朱野 帰子/[著] 新潮社
【内容紹介】
絶対に残業しないと決めている結衣。
そんな彼女の前に、無茶な仕事を振って部下を潰すというブラック上司が現れて…。
新時代を告げるお仕事小説。『yomyom』連載を加筆し書籍化。
ジャケット裏面にも赤裸々な本音を掲載。
【著者紹介】
東京都生まれ。
「マタタビ潔子の猫魂」で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞。他の著書に「駅物語」「海に降る」など。
TBSの火曜ドラマで吉高由里子と向井理が共演しているので、ビデオ予約して家内と一緒に楽しむ予定が
1,2,4回と飛んでしまって文脈が見えなかった。
それで家内が図書館で予約して手に入ったので早速読んでみた。
なるほどそういうことだったのかと納得。
最後まで一気に読んでしまった。
ダメ上司福永を退場させた作戦のところの最後のところがちょっとアリかいなと感じたものの
主人公の結衣に共感すること大であった。
私自身も残業は大嫌いで、新入社員のときなんでみんなダラダラ仕事をして残業をしているのかと
情けなく感じたものだった。
チャイムと同時の退社は当たりまえではないかと。
しかし現実の会社はなかなかそういうわけにはいかない。
日本人はとにかく組織一丸でムダに遅くまで残ってしまう。
非効率と品質低下が著しいと思うわなあ。
そのまっとうな感性が否定されるのが日本の大半の企業であろう。
私も情報通信会社で営業本部長をしていたことがあるので
この納期に間に合わせるための半端ない働き方の実情はよくわかった。
筆者はきっとこのような働き方をした人でないと決してこんなリアルな描き方は
できない。
と思って本の著者の紹介文をみても簡単な経歴だけで実務経験については
まったく分からず、興味を持ってネットを知らべてみると
詳しいページがあった。
著者の写真までしっかりあった。
すべてはここに書かれていると感じた。
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/heroes_file/186