銭売り賽蔵
山本 一力 集英社文庫
「あかね空」に続いて読んだ。
E先輩が貸してくれたからである。あともう一冊は損料屋喜八郎である。
豆腐屋だったが、今回は銭売りという商売。
江戸時代のいろいろな商売の様子がわかり勉強になる。
内容的には、これまた人情ものでとても気持ちがいい。
深川気質が書き綴られているが,はっきり書いてあるところを引用しておく
難儀をしているときに示す情けこそが、本物。
これが深川に深く根付いた、土地っ子の矜持であった。
物語では、ピンチをチャンスにことごとく変えていくところがすばらしい。
そんな場面が次から次へ登場してくる。
そして、幼馴染の「おけい」との恋心。
そのぎこちないまでの恋愛模様を見事に描いている。
以下は出版社のHPからの引用としておく。
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-746241-8&mode=1