「ビジネスマンがもう一度『父親』に戻るための91のヒント」
著 者 : 大久保 寛司 (オオクボ カンジ)
1949年生まれ。横浜市立大商学部卒
1973年日本IBM入社。中部支社を中心に営業現場にて活躍。
1992年本社業務改革推進本部マーケット推進担当
1998年同CS担当部長
お客さま満足度向上委員会事務局長
日本経営品質賞 推進委員としても活躍。
出版社 : 明日香出版社 価 格 : ¥1,300
私は筆者の大久保さんと全く同じ考え方であり共感を非常に覚えました。
おそらくタイプA人間でしょうね。
こういう考え方になるのは、配偶者の多大な協力を得て、人生40年以上経過
した頃でしょう。
それだけにこの本は「若いお父さん」に是非読んでいただき、家族との生き方
の参考にしてもらいたいものです。
自分なりにポイントと思われる事項を報告しておきましょう。
◎子供は親の鏡
「子供を見れば親や家庭がわかる」
誰も知っているこの言葉だが理解していない親がなんと多いことか。
鏡であるということは、子供を強制して直そうとしても無理だという
ことです。
鏡に映った自分の顔の汚れを落とすとき、鏡を一生懸命磨いても汚れ
は落ちないのです。
◎家族を大切に
仕事だけで家族を省みない父親はダメ。
家族あってのあなたなのです。
森本兼曩先生(大阪大医学部教授)によると
◎ストレス度の高い生活出来事は、職場関連の生活出来事よりも家庭関連
(夫婦関連)出来事の方が多い。
ことが判明しています。
明るく楽しい家庭は、仕事でのやる気、活躍をもたらすでしょう。
配偶者を大事に思いましょう。
◎大所高所からの視点
視点の低い人は一生懸命やっていても意外に苦しい道を選ぶことがある。
地表で大きな円の回りを歩いていても本人はまっすぐ歩いているつもり。
上から見れば一目瞭然だが。
すぐ目の前の課題を解決しても、その先に更に大きな課題があるかも
知れません。その難問に出くわさないで簡単に歩んでいける道はやはり
「高い視点」で物事を見ることなのです。
◎これからのマネジメントの方向性
従来は上からの情報を部下に小出しにして存在価値があった管理者は
もう不要。
これからの管理者に大事なのは、
・まとめていく力
・異なる要素を融合させて新しい価値を生むこと
・支援すること
・リードすること
・育てること
であり、決して管理することではない!ということなのです。
以上 失礼しました。