御手洗富士夫キャノン社長
週間ダイヤモンド 2003/12/06 「勝つ監督、育てるコーチ」特集
ひいきのチームは今も昔も阪神タイガース。
前監督の星野仙一について尋ねると、 「なにより阪神を優勝させたいという情熱、そのひたむきさが人の心を打つんだ。
企業経営も同じこと。志のない社長に部下はついて来ない」と言い切る。
志賀松 邦敏 本人
社員研修を担当している友人との30年振りの懇談において 2003年12月
これからの日本の会社経営はリストラではない。
いかに「歩」を「金」にするかという人材マネジメントにある。
これまでは効率優先で優秀な社員の囲い込みで良かったが、
ますます競争が激化してくると、いかに一人ひとりの個人が付加価値を産むか
が重要になってくる。
そういった視点で社員の能力を最大限に発揮させるかということが最大のテーマとなる。
人を大事にしないと負ける。
太田 克己 四国電力副社長
原子力安全保安院とのトップヒアリングにて 2003.12.
現場の志気、やる気を出させるのが経営者の仕事です。
酒井 貞彦 ティコム社長
日経ビジネス 有訓無訓 2003.10.27号
「格好いいうちに引き継ぐ」です。
仕事をこなせる体力があり、物事を的確に判断する能力もあるうちに、 自分の方から一歩下がる。
経営者は自分が惨めになっては戦うことができません。
それは、政治家やスポーツ選手でも同じことだと思います。
滝崎 武光 キーエンス会長
日経ビジネス 2003.10.27号 編集長インタビュー
付加価値を生み出すのは技術やサイエンス。
過去ではありません。
本社ビルに化石のオブジェを置いて あるのも、変化に対応してゆかねば化石になる、というメッセージです。
キーエンスに過去は不要です。
ですから社史も作りません。
私が年を取って懐古主義になったら個人として作るかも知れませんが、 会社として過去を振り返っては絶対にダメです。
日経ビジネス編集長インタビューより 投稿者:四国の井崎 投稿日: 8月26日(火)06時23分29秒
ニトリって社長の名前って初めて知りました。
良心的な品を提供してくれる会社で我が家でもカーテンなど愛用しています。
ニトリ社長 似鳥昭雄氏 2003.8.18日経ビジネス編集長インタビュー
そりゃ、改革をする時は誰が社長でも社員は必ず抵抗勢力になりますよ。
改善は薬を塗ったり、飲んだりでそんなに苦労はしませんが、
改革はリスクがあってなかなか成功しないし、手術だと出血します。
…(中略)
そこで、売れなければ会社が危ないぞ、自分たちにかかわってくるぞ、
という状態に持っていくんです。
こりゃまずいと思い始める。
失敗してボツになり、さらに調査し、準備して挑戦する。
これまで、その繰り返しでした。
大切なのは目標から今を見るワークデザインです。
現在の位置から未来を見ると、改革はなかなかできない、改善しかできない。
六本木講演 投稿者:四国の井崎 投稿日: 8月20日(水)23時06分39秒
本日は珍しく六本木での開催。
Safery Culture(安全文化)についての講演を聞いてきました。
航空業界のヒューマンファクター研究の第一人者の黒田勲先生の話しか面白くなかったですなあ。
その部分だけ掲載しましょう。
第36回原子力安全研究総合発表会
日時:平成15年8月20日(水)
場所:ラプロス六本木8階「オリベホール」
4 講演3 「安全文化の醸成について−「ホンネ」への対策」 黒田 勲所長
黒田先生は航空業界のヒューマンエラーの研究で有名な方で、本日のメンバーでは数少ない部外者。
現在は日本ヒューマンファクター研究所の所長である。
衝撃的な内容だった。
そもそも先に講演された3名の方はきれいなイメージで安全文化をとらえているがそ
んなもんではない。
傷口を開いて見なければならず話しが暗くなるのでつらいものなのである。
安全文化と言うが、私に言わせれば原子力に限定した安全文化である。
(航空業界は全然違う。)
黒田先生が見る原子力の安全文化とは以下のよう
それは1985年に米国が日本の高パフォーマンスを勉強にきて調べた報告書にタネが
ある。
・トリップ発生率は米国の1/10以下
・計画外停止時の徹底的原因追及
・企業規模の差違(日本の電力は大会社)
・終身雇用による高い帰属性
・等々
1988年に東京でマンマシンインターフェイス国際学会が日本で開催
●当時の日本人は「日本では安全文化が出来上がっている!」と言っていた(思っていた)
この1980年代中盤までの絶頂期から、1989年以降は次々に不祥事が発生。
一方、日本の航空業界では1985年の御巣鷹山ジャンボ墜落事故以降「死亡事故ゼロ」
が続いている。
片や航空業界ではこの痛ましい事故を学習して訓練方法を変更して業績向上を図れているのに
対し、日本の原子力はその文化ゆえに不祥事が続出しているように見える。
(この流れまさに「失敗の本質」と全く同じである:井崎意見)
●無理させて、無理はするなと無理を言い
建前とホンネの乖離を個人のスキルに委ねるという日本人古来の文化である
簡単に原子炉を止めることはせずなんとか持たせる芸術的な運転
計画外トラブルでは騒ぎが大きくなり大変なのでなんとか持たせる
福島再循環ポンプ軸折損 1/1に発生したがけなげに7日の定検入りまで運転継続
建前は「安全第一」、ホンネは定検までもたす これで歯止めがきかない
世の中が変わってきているので、建前とホンネがますます乖離してくる
日本人独特の理想主義、完全主義に基づく「タテマエ」と、
それと乖離する現実の「ホンネ」とを、いかにうまく適合させ、達成させるかの努力が
不成功に終わった結果への批判と評価が重要
以下肝に銘じましょう
●安全文化は常に崩壊する傾向を持つ
●安全文化は変動する諸要素の動的平衡によって保たれている
●組織が大きくなると動きが鈍く、浸透度は低下する
●定常操作は、改善、効率化、工夫、経済性向上の名のもとに
「省略」、「近道」、「無思考操作」へ変わっていく。
廣田 正 (菱食会長) 日経ビジネス 有訓無訓 2003.8.18号
最も強い者や賢い者が生き残ったのではない。最も変化に懸命だったものが生き残った。
進化論はこう説明します。
73〜74年のオイルショック後、市場は需要に対して供給過少から供給過剰に変化した。
否応なしに消費起点でモノを考えないといけない。
国の護送船団方式は典型的な生産拠点型。従来の需要創造は輸出と公共事業だった。
しかしいずれもままならない状況になった。
(具体的にどうしろという言及は残念ながらなかった)
後藤卓也花王社長
日経ビジネス 2003.7.21号 編集長インタビュー
私は終身雇用に賛成です。終身雇用と年功序列は分けて考えなくてはいけません。
年功序列は絶対反対、終身雇用は賛成です。
佐藤 太英 ((財)電力中央研究所理事長)
原子力学会誌 2003年6月号 Vol.45,No6(2003)
不信感を取り除くために必要なのは、「正解」を何回も繰り返す「説得ではない」。
私は、原子力発電所建設問題で、長い間立地点の自治体や住民の方々と交渉を続けた経験がある。
そこでの教訓は、「説得」ではだめで、「誠実な対話」が必要である、ということだ。
誠実な対話とは、相手の立場にたってよく話しを聴き、自らも自分の言葉で正直に、誠実に語ることである。
人間としては、ごく当たり前のことであるが、そのためにはこれまでの立場を超えて、
これまで「正解」と思っていたことを覆すことも必要となるだろう。
双方の誠実な対話が確立すれば、「不信感」は「信頼」へ変化し、その後は円滑な関係を築くことができる。
今の原子力で必要なのは、閉鎖的体質から脱却し、誠実な対話を続けること、
そして新しい技術への挑戦を奨励することである。
石川 迪夫 先生(原子力発電技術機構特別顧問)
5月19日 当社東京支社で懇談会
情報公開は何のために行うのか? IAEAのINSAGにもちゃんと書いてあるぞ。
???
「信頼を得るため」にやるものである。
信頼を得たくなければ、情報を出す必要はない。
あくまで公開するか否かは本人(会社)の権利なのである。
藤原 秀治郎 しまむら社長
従業員満足の追求が日本型 日経ビジネス編集長インタビュー 2003.2.3号
(切り抜きでおいていた記事からです。)
良い会社の条件とは?
会社といってもひとつの社会(社会って会社の反対になっているなあ)だから、その中で働いている人間が
一番重要じゃないかと思います。
(国でも一番大事なのは「国民」である)
そうすれば、当然、お客様を大事にしなければならないし、株主も大事にしなければいけないことになる。
そこの構成員全体が活性化していて、エンジョイしていない会社が他人を満足させられるはずがない。
ここ数年、「コーポレートガバナンス(企業統治)」の問題が議論になりました。
今も米国式の株主優先であるべきだという議論がありますが、個人的には違うんじゃないかと思います。
そもそも「ガバナンス」ってあまりいい言葉じゃない。所有者の論理ですね。植民地的な発想ではないでしょうか?
日本の会社は本来、社員優先で行くべきだと思います。米国式のコーポレートガバナンスはあまりに経営者だけを
厚遇し、短期のお金だけを追っている。もう1回、日本の経営の良さを見直さないと。
加藤紘一 投稿者:四国の井崎 投稿日: 4月25日(金)06時20分05秒
昨晩は「加藤紘一君の再起を期待する会」へ参加。
全日空ホテル東京の地下1階プロミネンスホール。
30分ほど遅れて行ったものの30分あまり加藤紘一氏の話を聞くことができた。
いつ聞いても語りぶりが上手い。
説得力がある。
アメリカに講義に行った時、日本の留学生も集まってきたという。
日本から来たというと米国人はスーッと離れていく、
中国人留学生は日本から学ぶものは何もないという。
日本人留学生は非常に寂しい、不安な気持ちで一杯だと。
このままだと地球から日本の存在感がなくなってしまう。
加藤氏は日本は社会主義の国とはっきりと言った。
現在の状況はバブルの崩壊とベルリンの壁の崩壊のダブルの影響である。
今後の日本は技術開発しかない。
ナノテクで日本のアイデンティティを確立すべき。
小椋佳氏が友情出演で「山河」を唄った。
五木ひろしが歌っているが小椋氏の作品とは知らなかった。
同氏が銀行員だった時、「外為法」の勉強会の講師として話しを聞いたことがあるが
風貌は全く変わっていた。
しかし生で聞く歌は非常に味があった。
よかった。乾杯後ざわめいていた会場も自然に静かに聞きいるようになった。
山河を大事にするのが日本人の感性、伝統。
この曲に惚れている加藤氏の弁であった。
毎日午前中は本を読み、スポーツをし、
午後は支持者他との会談
夜は酒を交わしての議論
という毎日を過ごしているとのこと。
日比谷高校でも浪人して補修科に通ったというのも知った。
奥様は真っ黄色のスーツ。
結構ハデな人との印象。
加藤の乱で失敗に終わったが、「まだ実力が伴っていなかった」という支持者の
手紙を大事に持っているとのこと。
もう一度国政に影響を持つポジションにつきたいとの思い。
印象に残ったので思わずレポートさせてもらいました。
4月21日
「窮すれば通ず」は間違い。
「窮すればすなわち変ず。変ずればすなわち通ず」である。
田中順一郎(三井不動産会長)日経ビジネス4月21日号 有訓無訓
「環境を大事にする企業が生き残る。環境と経済は両立する。(フランス調査で聞いた言葉)
エコロジーをもじってエコひいき」
荻野アンナ 慶応大学教授
シンポジウム大丈夫なのか?電力の安定供給 13:30-16:15 経団連ホール