山崎 正和 氏 講演会
15.6.18 日本原子力産業会議総会記念講演 日本工業倶楽部3階大ホール
劇作家、評論家、東亜大学(山口県下関市)学長
http://www.suntory.co.jp/sfnd/chiikibunka/kangaeru_k07.html
約1時間の講演
日本文化がグローバルになれる可能性があるいことを解説
しっかりとした語りで説得力があり元気の出る講演であった。
里中満智子さんの漫画の女性主人公の顔が今世界で大ブレイクしている。
グローバルスタンダードとなっている。
ヨーロッパ人形の顔とは明らかに違うがこれは日本人である里中さんが
作り上げたもの
日本発の世界の文化になっている例である。
これに似たような現象で、ポケモン、キティちゃん、スーパーフラット(芸術)
J−ポップスなど日本発で世界中で愛されている文化がある。
ワールドカップで世界中の人が驚いた日本人の応援。
自国以外のチームも応援している姿。
今ナショナリズムが変化している。
ナショナリズムほど無用の長物はない。
日本文化はそもそも
◎混合的
◎大衆的
な性質を有しており、日本は世界文化に融合できる資質を持っているのである。
1.混合文化
多重的言語生活(漢字)
キリシタン
2.階層性が少ない
高級なものは少なく、庶民的。
高貴な人間がほおかむりをして歌舞伎を鑑賞。
浮世絵は「版画」で大量に同じものができた。
アメリカ文化も同様にヨーロッパ人、ユダヤ、ヒスパニック、インディアン、アジア人
などの混合文化であり、それほど難しいものはない。映画など。
この混合性、大衆性が「普遍性」「世界性」につながる。
階層性がないということは溶け込ませる力を持っている。
民族を取り込む。(例 マクドナルド)
文明と文化は違う。
ヨーロッパにはいろいろな文明が出現して周りの国に広がった。
ギリシア、ローマ。
これに対してアジア文明というものは実体がない。
ヨーロッパは音楽の楽譜は1つであったが、アジアはバラバラ。
アジア文明は今生まれつつある。
この100年間で各国とも近代化を経験した。
これからの世界で文明は1つになる。
アラビア数字、こよみは世界共通である。
一方文化とは?
日本文化とはとはとはどある?
実は地域の文化というのはないのである。
地域にこだわるナショナリズムは無用であると山崎氏は説く。
世界中の人たちが愛する日本発の文化をこれから築いて行こう!という
強いメッセージを受けた。