「天狼」 

 今野 敏  角川春樹事務所


   


【内容】

須田巡査部長が、臨海署管内のスナックのマスターから、ミカジメ料を要求されたと相談を受け、見回りを強化してもらうことに。
一方、管内で立て続けに傷害事件が発生し…。『ランティエ』連載に加筆・修正。



今回も須田からスタート。
親しいスナックのカツアゲ、外国人女性へのちょっかいで友人に刺された半グレの後ろに篠崎というワルが
そんな出だしで一体何が起こったのか
速水が撃たれた、救急搬送。エッツ!
その篠崎にやられたという
死んでなくてよかった
臨海署にケンカを売っている?篠崎が
その真相は一体なんだ?
速水がやられて安積がめずらしく怒って対応している。

そもそもこの天の狼ってどういう意味なんだろう。
いい狼なのか悪い狼なのか?
天とついているので悪くはないのだろがオオカミで大神ではないしなあ
なんて思いながら読み進める。

そして篠崎のいるカルロに乗り込んでの立ち回り。
黒木が活躍するが、包囲されて絶体絶命に。
そのときに包囲が解かれる。
エッツ篠崎は黒幕ではないのか、その背後にいるものは天狼(てんろう)?なのか
篠崎を知っている速水にもわからない。
その速水はギブスをはめて全治2か月で会いにいったのだった。

この乱闘で店から訴えがなされて安積は乗り込んだ真島係長と一緒に被告の立場で課長、そして署長に呼ばれる。
どうも黒幕が仕掛けているとしか思えない。
一体その人物とはだれでどういう目的で動いているのか。
そのあたりがまったくわからない。

その黒幕が日曜日に事情聴取のために出てきていた野村署長室に自ら乗り込んできた新藤という60台の人物だ。
署長から売られた喧嘩は買っていい、ただし相手を間違えるなと安積は言われる。

そして新藤対策がスタートだ。

また観察官調査も始まる。

埠頭での35名の半グレ武装集団の集結。
野村署長は機動隊を出動させ10分で制圧。
しかし首謀者の箱崎は逃がしてしまった。

うーん、行動の目的がよくわからない。

新藤が再び署長室を訪れる。
安積は速水の解釈、箱崎は袂を分かつことを示したのだと迫る。

新藤は江戸時代の親分をイメージしているのではと
野村署長が所感を述べる。
暴対法で暴力団が弱くなり治安が悪化したのは事実…。

まだ全容が見えない。

ソシオパスとサイコパスと言う言葉が出てきた。
これは初めて目にする言葉だった。
「反社会的パーソナリティ障害」ASPD

羊の中の狼は檻の中に入れておかねばならない。
冬の大三角形にも狼はいる
おおいぬ座のシリウス
中国では天狼星と呼ばれている

篠崎を逮捕する場に同行する全治2カ月の腕の骨折の速水の言葉だ
そして速水は取り調べでも黙秘を続ける篠崎をしゃべらせた。

羊飼いは狼にとらわれなく、羊のことを考えねばならないと

野村署長は黒幕の新藤も教唆の教唆で逮捕してしまった。
最後の顛末はネタバレになるのでやめておこう。

今回は読みながら書いていく読後記とした。