「海辺のカフカ」
村上 春樹 新潮社
村上春樹の本は読んだことがなかった。
対談は河合隼夫先生とのものを読んだことがあるだけであり、
書いたものは初めてであった。
何で手にしたかというと、日経新聞四国版に三井物産の岡村支店長が
甲村図書館を高松に建てる運動をしている記事を見つけたからであった。
岡村支店長とは何度か懇談をしており、11月に次回が予定されていたので
これは読んでおかねば話題についていけないと思ったからであった。
早速、家内に頼んで図書館で借りてもらったが、上下と2冊で長編であり「うーん」とうなる。
少し読んでみたがさっぱりわからない。
家内の評価も低かった。
結局最期まで読んだのだが、一体何を伝えたいのかわからなかった。
価値観が違うのかも知れない。
家内と同じ印象だった。
これでノーベル賞作家??と疑問を感じるのはわが夫婦だけなのかな。
面白く感じたのは主人公の田村カフカ君ではなくナカタさんであった。
ナカタさんと星野運転手の話しだけは一気に読んでいった。
カフカとは「からす」のこととは知らなかった。
高松市が出てくるのは嬉しいが、神社も図書館も実在ではないことが寂しい。
中野区野方は実地名なのに、高松では一切実地名が出てこなかった。
甲村図書館はやはり屋島町か庵治町か牟礼あたりか。
でも昔の高松市でいくと屋島かなあ。
そのあたりをイメージ。
神社は木太町のあたりをイメージして読んでいた。
ほんとよくわからないままに変な感じで読み終えた。
セックス場面が夢の中で登場することが多かったが一体なんだ??
佐伯さん、さくら
大島青年(ではなく女性であったが)
ナカタさん
ナカタさんの先生(戦時中の引率;ナカノさんを記憶障害に陥れた)
ナカタさんが話し相手となったネコさんたち
黒いカラスはカフカ君の分身なんだろうな。
ほんとよくわからん。
甲村図書館建設はかなりハードルが高いだろう。
ジョニーウォーカーのネコ殺しの場面は非常に気持が悪くなった。
現世とあの世への途中段階の世界 入り口の石
ナカタさんと田村君の接点は一体なんだったんだろう?
ほんとよくわからない。
解説記事に任せよう
ここで書いていることぐらいは感じたがそれが素晴らしいとは思えなかったのである。
http://www.silverboy.com/silverboy/haruki11.htm